中性脂肪が増えるとどうなる?

中性脂肪は、体内のエネルギーとして使われるため、適度の蓄積であれば問題ないのですが、基準値を上回ると命に関わる危険にまで発展してしまうのです。まず中性脂肪が増えすぎると、血液中の善玉コレステロールが減り、悪玉コレステロールが増えやすくなります。この悪玉コレステロールですが、なぜやっかいかというと、動脈の壁に付着し動脈を厚くしてしまうのです。すると血管内部が狭くなり、血流が阻害され、よく言われるドロドロの血になってしまうのです。健康な体をつくるうえで、血流が滞ることなく循環することは言うまでもなく大切なこと。もしも、ドロドロの血によって阻害されてしまうと、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、命の危険に関わる大問題へと発展してしまうのです。

これらのほかに、中性脂肪が増加すると糖尿病になるリスクが挙げられます。糖尿病とは血糖値が上がる病気ですが、よく耳にするインスリンとは、この血糖値を下げるホルモンのこと。食事にともなって血糖が上昇すると、血中のブドウ糖をエネルギーに変えようとインスリンが分泌されます。このインスリンは、ほかにも中性脂肪の合成や分解を抑制する役目があり、食べ過ぎによってインスリンが増えると、必然と中性脂肪も増えます。 増えすぎた中性脂肪は、バランスをとろうと分解を試みますが、この際に分泌される遊離脂肪酸が、インスリンの働きを妨げてしまうのです。結果、インスリンが正しく機能しなくなり、血糖値は上昇を続け、糖尿病のリスクを大きく上げてしまうのです。

また近年では、30代~40代を中心に脂肪肝が増えつつあります。食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され肝臓に送られますが、食べ過ぎや飲み過ぎによって糖分や脂質を摂りすぎると、中性脂肪やコレステロールがそのまま肝臓にたまってしまうのです。つまり脂肪肝とは、肝臓の肥満症のこと。その結果、脂肪肝をはじめ、肝硬変、肝臓がんなどへつながっていきます。